
著者:立松和平
発行日:2000/3/29
ISBN4-7572-0705
雑誌・美しいキモノ1993年夏号〜1998年春号に掲載された記事をまとめた本。
作家・立松和平が各地の織物染物職人を訪ねて職人たちの思いとその作品ができる工程などを紹介しています。令和6年からすると約30年前の記事ですが、今もご存命の方もいらっしゃるけれど、時の流れを感じます。亡くなられた方もおり、まだこの技術は残っているのだろうか?と思うものも、、。題名の中の「祈り」とは、良い色になってくれという祈り、綺麗に織り上がってという祈り、土地の信仰を柄に織り上げるという祈り、この技術を受け継いでくれという祈り。ひとつひとつの作品に込められた魂の祈りを感じて、その染め物、織物に触れると、出来上がるまでの様々な奇跡が重なった結晶なのだと解ります。ちなみに私は、立松さんの作品では「遠雷」が好きです。
