
春秋文様というのがございます。春と秋の柄が混ざってるもので、春秋文様の着物なら春でも秋でも着られるという便利な柄です。似たようなものに四季の花文様というのも、色々なお花尽くしで、着る時期を選ばないというものです。もちろん、袷の着物を真夏に着るというのは、着るのも暑くて大変だと思いますが、、。
春秋文様では、菊と梅とか、紅葉と桜とかが代表的です。わかりにくいけど、山吹と萩とかも春秋といえます。桐と菊の組み合わせは桐の花は初夏だけど、春秋の一種といえると思います。変わり種として、楓だけで春秋を表すと青楓と紅葉が混在しているものがございます。
京濱の庭にも、今まさに楓の葉が芽吹いてきております。5月になると若葉が茂り、新緑の季節になり、青楓のみの柄なら単衣の着物に最適といえます。逆に、真っ赤な紅葉の柄の帯だったら秋の季節限定となります。
春と秋が一緒になったり、四季の花が咲き乱れるというのは現実では起こり得ない事です。今は科学の力でそんな事も可能かもしれませんが、あり得ない桃源郷のような風景というのは一瞬の吉祥柄という意味もあるのかもしれません。
