バットレス

たまに「記者さん」と話しをする事がございます。そんなときシミジミ思うのは、男性は着物のことを、全くわかっていないなあ。という事です。着物と帯という言葉は知っていても、それ以上の事はご存じない。留袖も訪問着すら説明するのに一苦労、帯締や帯揚くらいになると、目が泳ぎ、日本語が通じない感じになります。マンツーマンじゃなければ、寝てしまうんじゃないかと思うほどです。

女性記者の場合には、天と地の差があります。少なくとも基礎用語の説明は省けますし、比較的早く本題に入っていくことができます。男性記者の場合は、本題に入る頃には、頭の中が情報でいっぱいになり、新しい情報を処理しきれなくなって理解するところに至らず時間切れ、いや、時間はタップリあっても、それだけの情報があれば十分と思うのでしょうけど、消化不良状態は否めません。

案の定、出来上がった記事をみると、的を得ていない。というケースがございます。女性の場合は振袖体験を通じて着物ワールド基礎知識を身につけられたという場合も多いのですが、何も体験していない男性には、いくら説明しても、超えられない壁があるように感じます。一人で岩壁を登っている気分です。ひょっとして、観光地でレンタル着物を着ている外国人のほうが着物リテラシーが高いかもしれません。

もちろん、男性でもしっかりした知識を持ち、着物を着た経験が豊富な記者さんもいらっしゃるのですが、世の男性の大半は着物のキの字も知らないし、興味もないという方が多いのではないでしょうか?百聞は一見にしかずと言いますが、着物を知るためには着ることが最大の近道かもしれません。

女性記者であっても、がっくりしてしまう事もあります。帯締めの説明をしたつもりが、掲載された記事には、帯締めでなく「ひも」になっていて、、、、、岩壁から落っこちた気分でした。