
暑いです。男の着物にも、衿のそらしと、袖付けの身八口が欲しい今日この頃です。
さて、着物の暑さ対策が話題にのぼる時期でございます。着物に関していえば、冷感があるとか、吸湿性があるとかいう化学繊維の新素材が毎年のように登場しても、麻に勝るものはない。というのが私の見解です。天然繊維贔屓も若干ありますが、自分の体験だけでなく、お客様からも同様のご意見をお聞きします。
麻の着物が着られるようになる今月下旬が待ち遠しいのであります。なぜ、今月下旬かというと、やはり麻の着物は盛夏ものという感じがするので、本来は7月からなのでしょうが、少し早めならいいのではということで、6月下旬夏至あたりを目安にしております。まあ夏至なら、もう夏ですもんね。
天然繊維にも新素材があって、昨年あたりにできたのが、アイスコットンという冷感のある綿素材です。これを着物や襦袢に採用した製品があり、昨年は着物を試して、良い感じだったので、今年は襦袢を試しております。綿の糸の撚りを強くして、ケバを極力少なくして、保温性をカットした素材です。
麻とは違うけれど、冷感があり、麻よりも柔らかく薄い感触です。値段が麻とほぼ同じですが、実際、どっちが涼しいのか?着てみると、やはり冷感は麻の方があると感じました。でも麻よりも柔らかいのでシワになりにくいです。麻の襦袢は何回か着るとシワシワになって、アイロンがけが必須ですが、アイスコットンは、それほどシワが気になりません。柔らいので、麻に比べると若干、裾さばきが悪いかな?と思いきや、そうでもない。
というわけで、涼感襦袢のイチオシは麻ですが、シワが気になるという方には、アイスコットンもおすすめです。アイスコットン襦袢の追加情報:普通の襦袢生地よりも広幅なので、広幅の麻に比べると安く、広幅を使わなければならない裄の長い方にはお得です。それと、不思議な事に、この襦袢生地は、袖無双に仕立ることができるだけの長さがあります。(メーカーは、特別な考えはない様子)なので、単衣の袖分が余り、嘘つき襦袢が作れます。
写真は芭蕉、ピーニャの糸で織り上げた夏の帯。帯にも暑さ対策がございます。
