透け感ありやなしや

連日の酷暑、お見舞い申し上げます
豪雨災害の被災者の皆様には、重ねて、お見舞いを申し上げます

災害が起こるたびに思うことは、避難の際、着物を着ていた方はどうされたのだろう?ということです。ほぼ、毎日、着物で仕事をしているので、今回のように急に水かさが増して、とるものもとりあえず避難となれば、着物姿のまま逃げるということになるのですが、避難所で着物でいたら、、、痛々しい?それとも、誤解されて、不謹慎だと思われる。などなど思ってしまうのですが、ニュースの画面で、着物を着て避難している人を見たことがないので、ひょっとしたら、実例はないのかもしれません。ほとんど、備えという備えをしてはおりませんが、着物姿で逃げる際に、着替えや非常用品を詰め込んだ一式を用意しておかなければ!と思う今日このごろでありますが、暑くて、やる気がでま千円。

そんなことを考えつつ、暑いので、毎日のように襦袢を洗っております。暑いおかげて乾きが早い。襦袢や浴衣をご自分で洗うという方も多いかと思いますが、洗剤にはご注意くださいませ。綿や麻は染まりにくい繊維です。染料にはアルカリ性の洗剤に弱いものも多く使われております。水だけでは、ほとんど色落ちしないのに、一般的な洗濯洗剤で洗うと、えげつないほどに色がでる。ということがあります。色が出るというのは、洗っている水の色が生地の色に染まるということですが、生地そのものの色が薄くなったと実感できるほどではありません。でも、何回も同じように洗っていくと確実に薄くなっていきます。これは、一般的な洗剤の多くが弱アルカリ性だからです。ですので、襦袢や浴衣を洗う際は、水だけにするか、中性洗剤をお使いください。

写真は麻の襦袢です。濃い色の襦袢は、夏の薄い素材の着物を着ると、透けて見えるので、着物と襦袢の色の混ざりを楽しむ事ができます。また、黒っぽい絽や紗の着物のときに、襦袢が白っぽいと、胸の辺りで衿との境めがはっきり出てしまうのに対して、濃い色の襦袢ですと、境目が目立たなくなり、胸元の白っぽさがなくなります。特にお盆が過ぎたころになると、夏物を着ていても、なんとなく、秋を意識したオシャレがしたくなりますが、そんなときには、白い襦袢が透けて見える涼感を演出するよりも、透け感の少ない着方の方が好ましいという場合もございます。というわけで、濃い色襦袢はオススメです。

オツなアイテム

七夕の日には星が見えない事が多いですね。七夕の日の雨は1年ぶりに旦那さんに会えた織姫の涙だという話もありますが、織姫だけに、織物つながりで、七夕のお話です。

七夕は五節句のひとつ、奇数の数字のゾロ目が縁起が良いという日で、夕の字は夕方にお祝をするからという説。

七夕はシチセキと読むのが普通ですが、タナバタと呼ぶのは棚機という織物の機を使って織った織物を神様に献上していたお祭りと重なったとか、種幡祭りという豊作祈願の祭りがあったとか、7月15日のお盆の前の施餓鬼のときに飾る棚と仏教の五色の幕(旗)の棚旗飾りが混ざったとか色々な説があります

お盆は1年に一度、ご先祖様がやってくる日で、1年に一度が織姫伝説と重なります。笹の葉に短冊を飾るというものも、笹は6月30日の夏越しの祓で茅の輪の両端の笹飾りが起源とか、五色の短冊は仏教の五色幕が起源とする話もあり、かつては神様と仏様も一緒に祀っていたから、それもアリかもとも思えます

明治になったときに旧暦が廃止され、お盆との繋がりなどが切り離されたことで起源がわかりにくくなったのかもしれません。

いずれにしても、笹の葉を飾る七夕祭りは日本独自に進化した節句祭りで、なんでもゴチャ混ぜにする日本人の大らかさによるものと思います。民衆の祭りなので、それこそ、元祖とか正統派などというのはナンセンスで雰囲気を楽しめれば良いのかなと思います。それぞれの思いで七夕祭りを過ごせたらよいと思います

七夕を題材にした帯などは、ほんの僅かな期間を楽しむとてもオツでツウと言わせていただきます。

こちらが七夕飾りの帯

それにしても、織姫さんの涙多すぎ。天の川も氾濫しとる。災害に合われた方へ、お見舞い申し上げます。