
ゆるキャラなのか、キモキャラなのか、オバケみたいのなのが、いっぱい出てきて、ゆるキャラ企画も煮詰まり感があります。鬼太郎やアンパンマンなど、妖怪やら妖精が好きなのかな?日本人は、、。なにしろ、八百万信仰があります。そこらじゅうに神様がいて、いい神様も悪い神様もうじゃうじゃいらっしゃる。
悪い神様を「魔」というのでしょうか?わかりませんが、小さな子供の着物は、身幅が小さく、身頃は背中で縫い合わせなくても作れるので、背の縫い合わせがありません、そこに間(魔)がさすといって、背守りをつけました。大人の着物も、背に紋を入れます。元々は、そんな魔除けの意味もあったのかもしれません。現代では、紋の有無や数が問題になる事はしばしばございます。
第一礼装たる黒留袖や、喪服は五ツの日向(ひなた)紋。これが揺るぐことはありません。準礼装である訪問着や付下には一ツ紋をいれますが、五ツ紋を入れる事はありません。が、一ツ紋でも、日向紋にするのか、陰紋にするのか、抜き紋にするのか、刺繍紋にするのかは、用途やお好みで比較的自由。
京濱スタンダードでは準礼装の訪問着、付下、色無地の紋は陰の一ツ抜き紋です。準礼装は、「準」なので、日向紋でなく、陰紋。刺繍より染め抜きのほうが格上という考え方に基づいております。
ときどき、問題になるのが、色留袖の三ツ紋です。三ツ紋は、背と両袖につけます。色留袖は、黒留袖と同格の第一礼装なので、基本は染め抜き日向の五ツ紋です。染め抜き日向までは同じでも、五ツか三ツかが問題です。何故、三ツにするのか、、?第一礼装なのだから、五ツで良いのだ!とならないのが、面白いところです。そこにあるのは、比翼の存在。
比翼とは、重ね着のなごり。留袖の下に白い着物を重ねて着ていたのですが、それを簡略化した、見せかけの重ね着のことで、黒留袖と色留袖の標準装備です。比翼なしの袷の黒留袖はありえませんが、色留袖に関しては比翼なしという選択肢があります。
色留袖の格を順に並べると、
比翼付き五ツ紋
比翼付き三ツ紋
比翼なし三ツ紋
比翼なし一ツ紋
となります。それぞれが適した場面というのが具体的にどうかというと説明が難しいのですが、実際にその細かな格の絶妙な使い方をされる方がいらっしゃいます。フォーマルの場面では、場所の格は同じでも、参加者の格、お立場が違います。そのときの最善の格を紋で表現するという、高度な気遣いです。
第一礼装か準礼装かという境目に存在するグレーゾーンでした。魔除けならぬ、格付目付け批判除けですね。
写真は、全く関係ないけど、今や希少品の絞り巾着です。
