大正ゴソゴソ話・大正ロマンの誤解

満月です
ハロウインです
今年は大正時代が舞台のアニメがヒット中
市松の羽織や麻の葉の着物姿が見られるのでしょうか?
見物に出かける気はありませんが、、。

かつて、30年くらい前のこと
「大正ロマン」というジャンルの
着物が流行ったことがありました
それらは、くすんだ色が多くて、
あまり綺麗ではないものでした

大正時代の不安定な世情を表現したものとすれば
あっていたのかもしれませんが
実際の大正時代の着物は華やかで
多様性に富んだものだったはずなので

その「大正ロマン」着物のおかげで
大正時代を誤解してしまった人たちも
多かったのではないかと、アニメを見ながら
ふと、思うのであります

写真はアニメの人気キャラ禰豆子ちゃんの
着物の柄、麻の葉模様のマスク
東京の浴衣ブランド「竺仙」さんの
奥州小紋を使ったオリジナルマスクです

大正ゴソゴソ・重箱の隅ばなし

大正時代を舞台にしたアニメが大ヒット中ですが
3密が怖くてなかなか映画館にいけない
今日このごろでございます

そんなこんなで大正時代を想像しますと
長い長い着物文化においては、
大正時代〜昭和初期が絶頂期だった

といえるのではないカナと思います
2度の戦争に勝って暮らしが豊かになり
超絶技巧の職人がたくさん腕をふるっていた

工業化が進み、絹の生産量・品質共に世界トップクラス
海外のデザイン・色彩を取り入れて
伝統柄以外のモダン柄も生まれた背景があり

着物の柄も華やかで
着物人口も今とは桁違いに多く
柄も色彩の豊かさも現代とは比べものにならない

タイムスリップして見に行きたいくらいです
タイムスリップといえば、クリストファ・ノーラン監督の
テネットは、新感覚で楽しめました

ともかく、太平洋戦争で、着物文化の栄華は終わりました
戦後の経済成長期に贅沢な着物がたくさんできたけれど
大正時代に比べれば見劣りしたのではないでしょうか

もっとも、時代に合う合わないはありますが、、
着物文化にしてみれば、あの戦禍によって
技術面でも、価値観でも失われたものは

あまりにも大きかった
だからこそ、大正時代の着物に
ある種の憧れを感じてしまうのであります。

大正ゴソゴソ話・半衿飛び出し問題

大正時代を舞台にしたアニメが大人気です
アマゾンビデオでTVシリーズを見て
キンドルで原作コミックを全巻オトナ買い
最終巻の出る12月が待ち遠しい今日この頃です

その人気アニメは大正時代が舞台なので
着物姿がたくさん描かれています
半衿をすごーく大きく描き
首の後ろから飛び出ていたり

袖口からも襦袢が出ていたり
普通に着ていたら不自然な表現があるのは
明治大正に描かれた美人画のように
過剰演出的なところもあるのでしょう

勿論、物語の面白さを損なうことは全くないし
むしろデフォルメされた絵の中でも
着物の表情の多様さを感じます

ただ、大正時代においても、現代と同様
首の後ろでは半衿は着物の襟に隠れなくてはいけないし
袖丈口から襦袢はでてはいけない

そのように設計された寸法で作られていました
最近、京都の和菓子屋を舞台にしたドラマでも
主人公の男の子の襦袢の襟が飛び出していて
とっても気になりました

スタイリストさん含め現場に着物知識のある人が
少ないくなっているのかもしれません
とかいうと、着物警察とか言われてしまいますね

写真は大正的華やかさの髪飾りです
七五三用の髪飾りも取り揃えております