ゴムダメ

呉服屋では基本的に輪ゴムというものを使いません。輪ゴムは便利なのですが、呉服まわりでは使ってはいけないものなのです。

それは何故かというと、ゴムに含まれている硫黄成分がいけない事をするからです。硫黄成分は酸性なのかアルカリ性なのかよくわかりませんが多分酸性です。その成分によって、金属を腐食させます。

着物と金属に関係があるかというと、大アリです。京友禅には金箔、銀箔、金糸の刺繍や金彩などが使われ、帯には、着物以上に金銀箔や金糸銀糸が使われております。この、金や銀が硫黄成分にヤラレテしまいます。

少しの時間ならば問題ありませんが、数ヶ月、数年となる影響は大です。箔使いの帯の上に輪ゴムを置いておけば、硫黄成分の蒸気(ガス)によって、輪ゴムの形に変色します。輪ゴムの乗っていた部分だけではなく、畳んだ帯の上から下までガスが通り、同じように輪ゴムの形の変色を引き起こします。

というわけで、輪ゴム他、ゴム製品にはご注意下さい。呉服業界の中でも、製造の現場から遠い問屋などの取引先では、そんな基本を知らない方がいらっしゃいます。反物に輪ゴムを巻いて伝票をとめているようなものを目撃すると、目がつり上がってしまいます。

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