名古屋帯には、八寸名古屋帯と九寸名古屋帯がございます。どちらも、同じ名古屋帯で、仕立て上がってしまえば見た目はほぼ同じ、締め方も同じです。
どこが違うかというと、仕立てをする前の生地の幅が、八寸(約30cm)と九寸(約34cm)であり、1寸(3.788cm)違います。この違いの理由は仕立て方にあります。
八寸は帯芯を使わずに仕立てます。九寸は帯芯を入れて仕立てるので、余分の1寸分は、縫い代に使われます。
八寸は帯芯がない分、生地に強度が必要で、九寸よりも生地が厚く強い織物ですが、九寸は羽二重などの薄い生地でも、芯があるので大丈夫です
こらから暑くなると、「九寸より八寸のほうがいい」という声をよく聞きます。芯がない分、熱がお腹周りにこもりにくい。ということと思われます。
単衣や夏向きの八寸帯は、織組織自体も風通りのよいものになっているのでなおさらです。1寸は「ちょっと」という読み方もされますが、この差は大きいのです。
帯を探されるときには、八寸か九寸かにも気をつけてみてください。
写真は浴衣です。レトロな感じが楽しめます。
