古典振袖とは

古典とは
古典柄の振袖というのは、「昔ながらの伝統柄」というと曖昧でしょうか?昔っていつだよ?というと、、、、戦前?明治?江戸?明確な定義はありませんが、日本の四季の花や平安時代の宮中文化をモチーフにしたもの、宝尽くしや正倉院の御物に題をとったものの柄などは、江戸時代からの武家や商家の女性の衣装に使われてきて、現代に至るまで、着物の柄として生きています。その様に時代を生き抜いた柄を古典柄と呼んでいます。日本文化のエッセンスともいえるので、今後数十年しても、古臭くならないと保証できます。振袖は世代を超えて受け継がれる衣装です。お母様の振袖、お祖母様の振袖をお召しになる方も多くいらっしゃいます。長く愛される衣装には、時代の流れに対して耐久度の高い柄(デザイン)が適しているというわけです。
古典に対する柄はモダン柄と呼ばれます。古典にないような洋花や現代的な幾何学模様や、海外の美術品、建築に題材をとったような柄などがございます。

伝統に則した技術と質感とは
科学は日々進化しております。着物の世界にも新しい技術は採用されています。自動織機はかなり前から入っておりますし、ポリエステルもけっこう前からあります。10年以上前からは、インクジェットプリンターによる染めも普及してきております。科学が進んでも、絹の風合いを超える化学繊維は登場しておりませんし、手描きの繊細さを超える着物の染色技術も出てきてはおりません。そのような最新技術でも得られない風合いというものを持っているのが、伝統技法で作られた振袖です。こだわりを持って選ばれた生地に、筆を使って描いた味のある柄や、厚みのある生地とハケ染めでできる深みのある色、しっとりとした質感、品格や重みを感じる存在感、というものは手作り品ならではのものです。そのような古き良き伝統技術の良さを大切にしたいという思いをもっております。

こんなのもオススメ
最近はスッキリしたものをご希望になる方もいらっしゃいますが、スッキリの極みは無地です。無地といっても、生地に模様(地紋)のあるものを使います。地紋があることで、光沢がでて、華やかになります。そして、お好きな色に染めます。背に飾り紋をつけてもよいですし、胸や袖口にワンポイントの刺繍をあしらっても楽しい。無地であるがゆえに、帯や小物が引き立ちます。

 振袖とは・・

振袖の選び方