五尺褌

褌(ふんどし)にはいくつかの種類がございます
代表的なものは、六尺褌と越中褌です
六尺褌は、長さ六尺の布で、もっとも基本的なものです、越中褌は腰巻きの紐を別に縫い付けているもので、これもポピュラーなものです。五尺褌はその中間的なものですが、京濱は五尺褌をおすすめします。

それぞれ、装着した時の前と後の外観が異なります。
どのタイプがいいかは個人の好みかもしれません。
五尺褌が他のタイプに比べて良いところは、逆に他のタイプが好きな人には悪いところになるかもしれませんが、京濱が良いと思う五尺褌の特徴を上げますと、
1、前垂れがあるので、見た目がソフト(越中も同じ)
2、前垂れを上下するだけで緩むので用をたす時に楽(越中も同じ)。これは、特に着物を着ているときに大きい方の用を足すときには、パンツやブリーフなどの洋装下着に比べて格段に楽で、着物の着崩れが少なくて済みます。
3、後ろがTバックで気持ち良い、かつ緩みにくい(六尺も同じ)。洋装下着に比べ格段にムレにくい。
4、装着時には、初めに前の大事なところから始められる(六尺も同じ、逆に越中は腰紐を巻く時に、前の大事なところが無防備に全開状態になり、ちょっとカッコ悪い。)付け加えると、褌は装着時に両足を床につけたままで装着が可能で、これは洋装下着ではできない芸当です、だからなんだといわれると、ただそれだけ。としかいいようがないのですが、、。
5、シンプルな1枚の布である。洗濯して干していても、なんだかはわかりません。たぶん。(六尺も同じですが、六尺より短い)
6、多少の漏れには強い。漏れる部分には生地が2枚または3枚である。(六尺、越中共通)
7、泳いでも平気、滝に打たれても落ちない。たぶん。やったことはないけれど、やったという方はいらっしゃいます。(六尺、越中共通)
8、いざという時には、これを投げて、溺れかけている人を助けられる可能性が、なきにしもあらず。

などという特徴がございます。着物には最適な下着ではありますが、洋装においても、あまり問題なくお使いいただけます。洋装における問題点は、小さい用をたす時にファスナーを下ろしただけではムリがあり、ベルトを緩める必要があるということでしょうか。

以下は五尺褌の装着方法です。