お客様に村上隆展のおみやげをいただきました。
風神雷神パッケージの茶の菓です
風神雷神は俵屋宗達のが一番好きでしたが、村上隆さんのこれも良いです。
尾形光琳や酒井抱一のが模写っぽい印象しかないのに比べて、キャラクターの脱力感、風神と雷神の左右の配置が違っていても、風神の緑の体、雷神の白い体は宗達のオリジナルで、宗達へのリスペクトを感じるけれど、琳派とはいえない脱出感。新しい世界を見せてくれたことに感動しました。
風神雷神は起源を辿れば、中国ともインドともいわれるけれど、日本の土着信仰とも相まってこのペアの絵はありがたがられてきたかと思えるし、宗達以来、いろんな画家がモチーフにしてきた日本の伝統芸術と考えると、もっと色んなアーティストにも挑んでもらいたいし見てみたいと思います。自分でも描いてみたいと思えてきました。
羽織の裏に風神や雷神を描いた羽裏をつけていただいたお客様が何人かいらっしゃいましたが、その時はやはり、宗達風のもので、それはそれでとても素敵になった。コワモテの神様を背負うというのは魔除けでもあり、まさに裏勝りの気持ち良さもあったでしょう。
村上隆さんの風神雷神を見ていると、この悩み多き現代は、力技で悩みをぶった斬っていくというよりも、脱力感でしなやかにかわしていくという生き方に目を向けてみようという、そんなメッセージを感じてしまいます。
ちなみに、このパッケージはお菓子を頂いた後、切り抜いて本の栞にして使っています。

