
着物は、流行り(はやり)廃り(すたり)がない。というものの、ワンパターンの繰り返しではなく、常に新しいものを作ろうとしているのは洋服の世界と同じでありますし、それがなかったら、何にも楽しくない世界です。伝統工芸・民族衣装という枠の中でそれをしようとするのは難しい、どうしても画一的なものになりがちというのは後ろ向きな考えです。色の組みあわせは無限大、柄も昔ながらのものだけでも数多くあるし、世界中にモチーフはあふれていて、アイデアはいっぱい湧いてきます。が、その中から、品良く、古典らしく、新しい、と3拍子揃わないと、はんなり小粋な京濱好みの合格点を与えられません。最近、そんな、京濱のアンテナをビリビリさせるのが「青」です。純粋な古典柄なのだけれど、柄の一部にキレのある青を使うことで、すごく新しい感じになります。青は金との相性も抜群。青と白と金この3色コンビでも、いい感じになります。青でも、水色に近い青も、強い潜在能力を秘めている気がします。京濱のここ、何ヶ月は青ブームになるかもしれません。とまっているようで、常にアップデートし続ける着物ワールドに注目してください。今週末の単衣の着物特集においても、青の存在、より単衣を楽しく盛り上げてくれることでしょう。
ママ撮り

成人式に向けて振袖を揃えられた方は、ほぼ100%お写真を撮られます。お写真というのは、当然ですが、プロのカメラマンに撮っていただくお写真です。呉服屋のスタッフが片手間で撮影するようなナンチャッテ撮影ではありません。京濱でも、ご要望があれば写真スタジオや美容室などを手配して、撮影の段取りをさせていただいております。
京濱のお客様は、お嬢様が振袖を着るのなら、私も着物でいっしょに撮ってもらいましょうという、お母様が多いのですが、もちろん、お母様だけではなく、ご家族一同揃い踏みでの撮影というケースも多いです。そのお母様は、着物の着付けだけではなく、ヘアセットも同時に予約されるのですが、メイクはご自分でなさる場合が多いようです。でも、メイクもプロに任せると、普段のメイクとは違う自分を発見することになる。というご感想をいただくことが、少なからずございます。遠州弁で「やっぱプロは違うにい〜」とおっしゃったかどうかはわかりませんが、、、。
お子様が成人として巣立つとき、ママもまた、新しい人生の始まりです。お嬢様だけでなくママも一緒に記念撮影をお勧めいたします。タンスに眠っている訪問着を引っ張り出す良い機会です。昔の着物だから派手かな?という心配は無用です。時代は進化していて、着物はどんどん派手になっており、女性はどんどん綺麗になっております。10年前、20年前の着物の派手さ加減が今のご年齢、今の時代にちょうど良い感じになっていたりします。逆に、「いや〜、若いのに、こんな地味なの買ってたんだ〜」と思うかもしれません。
高彩度好き

昨今、ある方々からの着物への注目度が増しているようですね。その方々というのは、洋服を極めた方々。洋服は高級ブランドもオートクチュールも揃え、どこへ出ても(勝ち負けではないにしろ)大手を振っていけた方々。そんな方々は、どんなブランドものを身につけていても、着物にはかなわないという体験をしたり、洋服には細かなドレスコードがあって、日本人にはなかなか習得が難しいという面もあったり、あるいは、洋服には必ずジュエリーが必要で、その費用はとてつもなくかかり、着物のコストパフォーマンスの高さを改めて認識したり、、などなど。様々な体験を通じて着物の良さを見直されたというお話です。
そなんな方々は、着物のセンスも抜群です。洋服で培って鍛え上げられた色合わせの感覚は着物業界にあらたな風を起こしているという感じもします。我々も良い刺激を受けていますが、かつて流行った〇〇流の、白っぽくてクールな感じのものや、無難なものばかりしか作らなくなった今の呉服業界では要望にお答えできるとは思えません。京濱の続けてきた、色彩豊かであっても、昔風ではなく、明度もあり彩度もある。そんなモノづくりを、今後も磨きをかけていきたいなと思います。
