オーマイガ


着物が仕立て上がってくると、部分的に躾(しつけ)糸というのが付いています。これは、着物の生地が仕立寸法にしっかりと固定されるように、生地を抑える役目のものでありますが、お客様へ渡る時点では、その機能的役割の多くは果たし終えています。もちろん、タンスの中で保管されている間にも、この躾糸は、ないよりもあったほうが、お着物のためには良いことなのですが、お召しになられる前には、はずすべきものなのです。

出来上がりの新品です。という意味合いも兼ねている象徴的な部分もあり、つけたままお客様へお渡しするのが通常です。細い絹糸ですので、少しの力で簡単に切れますし、数センチ間隔で飛び飛びに縫ってありますので、引っ張ればスルスルと抜けます。ですが、以外の面倒なもので、お納めした後に、すぐにお召しになられるお客様の場合、その躾糸をはずして納品されることをご希望になられる方も多いです。

お召しになられた後、お手入れでお預かりしたとき、この躾糸がついたままの場合が時々ございます。そんなときは、「オーマイガッ」とつぶやいてしまいます。美容室で着付けられたという場合は、美容室スタッフの意識の低さを呪います。商品タグがついたままの洋服よりはマシですが、最後のチェックをお忘れなく。気づいた方は、さりげなく教えてあげてください。

着物意識


「意識高い系」というのは、頭でっかちで、理想と現実が噛み合っていない人を揶揄する言葉のようですが、その反対で、しっかりと意識の高い、理想に向かって現実的に生きておられる方は「本当に意識の高い人」というらしく、ややこしいですね。

今回のお題目、着物意識とは、着物に対する向き合い方みないなものとすると、この着物意識高めな方(高い系ではなく)というのは
呉服屋にとっては、とても有り難い存在です

それは、物の値段とか、売り上げとかという意味ではなく、価値観を共有できるという意味で、そういう方のためになることだったら、お金とか時間じゃなく動けるということで、モチベーションの源のようなものです

で、その着物意識というのは何でしょう。
たくさんあって、一言では言い切れませんが、例えば、色、柄、生地の風合いへのこだわり。決して、高いものとか、作家ものとかではなく、ご自分の中の理想のご自分像みたいなもが原点にあり、そこからくる欲求、こうでありたいという理想、、、

難しい話になりました
そんな、理想がわからないという方も多いでしょう。ある程度着物になれないと、そこまでは行けないかもしれません。でも、初めから、呉服屋の言いなりになってしまってはいけません。色々見せられて、選択しているようで、買わされてしまうというシステムは蔓延(はびこ)っております

ネットで自分の好きな色合わせなど収集してみるのもよいかもしれません。それがどういう場面に適しているのかとか、季節にあっているのか?とかという情報を肉付けしていくと、さらに深まっていくことでしょう。ご相談だけでもお気軽にお申し付けください