振袖とは

振袖(ふりそで)とは、
和装における、未婚女性の第一礼装です。
普通の着物に比べて、袖が長いのが特徴です。
また、帯や小物に関しても、他の着物とは異なり、基本的に振袖専用です。
ですので、振袖の着物だけあれば良いのではなく、帯や小物が全て揃って、「振袖」になります

振袖姿を完成させるために必要なもの

1、振袖(ふりそで)
2、帯(おび):袋帯、または丸帯
3、襦袢(じゅばん):振袖の下に着るもので半衿をつけます。肌着ではありません
4、帯揚(おびあげ):帯を背中の上に固定=上げておくための布
5、帯〆(おびじめ):帯が解けないように止めておくための紐
6、髪飾り(かみかざり):ヘアスタイルによっては5個以上使う場合もございます
7、重衿(かさねえり):かつては着物を2枚重ねて着ていたなごりで、伊達衿ともいいます。襟元を華やかにします。なくても可ですし、2枚3枚重ねても可
8、草履(ぞうり):礼装は高さがあり、華やかなもの
9、帯枕(おびまくら):帯を締める際に帯の形を整えるもの
10、帯板(おびいた):お腹に巻いた帯を綺麗に見せるための板
11、後板(うしろいた):帯の後姿を整える板
12、肌着(はだぎ):衿まわりが深く開いた肌着と裾除け
13、腰紐(こしひも):襦袢と着物を着る際に胴に巻く紐、3〜5本必要
14、伊達締め(だてじめ):襦袢と着物の着姿を整えて、着崩れを防ぐための紐、2本
15、襟芯(えりしん):衿まわりを綺麗にするための薄い板、紙でも代用可能
16、足袋(たび):素足に履きます
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17、バッグ:手荷物をいれます
18、ショール:寒いときに肩に掛けます
19、コーリンベルト:着物の着崩れをふせぎます。紐での代用可
20、三重紐(さんじゅうひも):または四重紐、帯の結び方によっては必要
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21、筥迫(はこせこ):必須ではありません。お好みで。胸元の衿に入れます。昔の小物入れですが、今は装飾的アイテム。でも実際に物は入ります。ご祝儀やお守りなど入れて成人御祝に、、。
22、かかえ帯(かかえおび):お腹に巻いた帯の下側のおさえるように結ぶ細い帯。装飾的アイテム
23、和装ブラジャー:胸を抑えるもの。補正になります。
24、補正パッド:腰回りの補正に使用します。

1〜16までは基本的に必要なもので、重衿以外は、無くては困ります。
17〜20もほとんどの方が揃えられますし、19、20は美容室での着付けの際に要求されることが多いです。
21〜24は、お好み、必要に応じてご用意されます。

振袖はいつ着るか?
振袖は成人式限定の衣装ではありません。前述の様に、和装における未婚女性の第一礼装。お祝い事があれば、いつでも着られます。お母様世代の方には、成人式以外、ほとんど着なかったという方もいれば、ご友人、ご親戚の結婚式や会社関係の行事でけっこう着たという方も様々あろうかと思いますが、今の時代でも、お手元に振袖がある方は、結構お召しになっております。逆に、成人式はレンタルで簡単にすませてしまったけれど、結構着る機会はあったし、実際何回もレンタルして、良いものを買っておけばよかったと後悔される場合も少なくありません。また、昨今は国際化が進んでおり、外国人の集まりの中では、着物での出席要求が増えているといったお話もお聞きします。そういう意味では、着る機会はより増えるのかもしれません。

引き続きまして、「振袖の選び方」をご覧ください