着物のお手入れ

京濱はお手入れを代行いたします。当店でお求めでない品でもお気軽にお持ちください。
畳まずにお持ちいただいても構いません。

お手入れのチェック項目は多数ございますが、まずは、お見積もりをさせていただきます

シミ汚れ
着物や襦袢は襟と袖口は、肌に触れるところなので、皮脂汚れや化粧品が付いていたりします。見た目には汚れていなくても、ベンジン系で洗っておきたい部分です。そのままですと、後々、変色の原因になります。

その他の部分も、汚れをチェックして、汚れがあれば、シミ抜きをします。シミは何のシミかによって対処の仕方が変わってきます。できる限りシミの原因の情報をいただけますと助かります

汗ジミ
汗は水分や塩分が多く、絹の変色につながりやすい汚れですが、目立たない場合が多く、見落としがちです。シミ抜きはしたけれど、保管後に変色していたというケースは、汗ジミが原因のことが多いようです。通常のシミ抜きとは異なる方法で行います。目立たないシミなので、チェックが困難な場合もございます。時期的に汗ばむ時期では、汗抜きをお勧めしていますが、お召しになられた環境では、冬でも汗ジミになる場合もございます

シワ
ご着用されますと、帯まわりや膝周りにシワができます。次回に綺麗にお召しいただくためにシワ伸ばしをいたします。

ヤケ
染められた色が、日光や蛍光灯の紫外線によって劣化して色あせることがあります。水色や若草色、藤色などヤケやすい色もございます。ヤケた生地は部分的に染めることで補正をすることができます。

スレ
ものが当たったりして繊維の組織はが部分的に乱れると、筋がついたり、白っぽくなったりします。これをスレといいます。基本的にスレ直しは可能ですが、繊維の種類によっては治らないスレもございます。

ほつれ
ご着用を重ねられると、力のかかる部分がホツレてくる場合がございます。ホツレ箇所がないかをチェックします


袷の着物の裏側は裏生地で覆われております。表も裏も同じ寸法で作られておりますが、表生地が縮んだりすると裾で裏生地がめくれ上がってきますし、逆に裏生地が縮むと裾まわりで表生地がダブつくことがあります。これを「袋になっている」といいますが、着姿の美しさが損なわれますので、部分的に解いて寸法を揃えます。これを「袋直し」とか「釣り合い直し」といったりします。この袋をチェックします

糸浮き
刺繍や、帯の場合、糸が飛び出たり、浮いたりしていることがございます。この糸浮きをチェックします。

カビ
カビは大敵です。カビによって染料がなくなったり、生地に穴が開いたりしてしまいます。匂いもつきます。少しのカビや着物や帯の種類によっては、簡単に取れたり、日光に当てて対応できますが、カビは特殊なカビ洗いという対応が基本です。匂いをとるのは時間がかかります。カビは胞子を蒔きますので、入っていた文庫紙は処分し、カビのついた着物や帯はビニール袋に入れて隔離します。

丸洗い・クリーニング
着物や帯をドライクリーング液に浸けて全体を洗うことを、丸洗いとかクリーニングといいます。通常は全体を洗う必要はございませんが、何度かお召しになったとか、長期間保管の前とか、どなたから譲り受けたものとか、お借りしてお返しになる前などにはお勧めしております。

パールトーン加工
パールトーン加工とはパールトーン社が行う撥水加工です。着物や帯などの表面に撥水性にします。具体的な技術は公表されておりませんが、水をはじくので雨ジミなどを防いだり、なにか水けのものをこぼした時にも、繊維に染みていきにくいのでシミになりにくいです。染み込んだ水溶性の汚れや汗などは、霧吹きをたっぷりかけても水分が繊維に残りにくいので、汚れや汗成分のみを洗い出すことができます。パールトーン加工にはアフターサービス付きのものがあります。加工をしてから20年間はベンジン系で取れる着用シミは無料でシミ抜きします(但しパールトーン社への送料がかかります)。パールトーン社のラベルがついているものでしたら、他社でお求めになった着物でもアフターサービスを承ります。

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